「一瞬で心をつかむできる人の文章術―1日たった15分10日間で上達!」の4日目です。
「ストーリー仕立てで書く」テクニック4日目:5感で書いてみる
動作や現象ばかりを記述しても、読み手は飽きてしまいます。
5感を使って書くとは次のようなものです。
「鍋はまるで、別府の地獄めぐりのように煮立っている。」(目に見えるもの)
「ブクブクという音が聞こえた」(耳で聞こえるもの)
「都市ガスの匂いがする」(鼻でかぐ匂い)
「コンロのそばに寄ると熱かった」(肌で感じる感触)
「わさびのツンとした辛さ」(舌で味わうもの)
先日の文章を手直ししてみます。
さらばBiglobe(第4稿)。
先月末に引っ越したばかりの、埼玉県の一人暮らしの部屋で私は仕事をしていた。
昼食を食べるために仕事を中断したとき、思い出したことがあった。
「そういえば、Biglobe(※)を解約しなければいけなかった。」と。
※インターネットプロバイダの一つ
つい先日、部屋のインターネット回線が開通したため、一年半ほど利用していたBiglobeの契約が不要になったのだ。
Biglobeは月1,000円未満という激安価格だったが、通信速度が遅いという難点がもれなくついてきた。
通信制限が掛かった時の遅さは、渋滞の道路をのろのろと進むかのようだった。
そういえば、昼食の話を書こうとしていたのだった。
これは「昼食の話をストーリー仕立てで書く」という文章練習なのだ。
昼食前の話はこれくらいにしておこう。
昼食には、前の日に買い置きしておいた、5個で250円のラーメンを食べた。
私は特別ラーメンが好きというわけではないが、簡単に作ることができて、コストパフォーマンスが良い点は気に入っている。
昨日スーパーで買った、徳用の巨大な玉ねぎが冷蔵庫に残っていたので、具材として利用する。
握りこぶしよりも一回り大きい玉ねぎを輪切りにすると、ツンという刺激臭がした。目にも少し染みたが、我慢して煮え切った鍋に投入する。
「南三陸」ブランドの乾燥ワカメも一緒に入れることにする。
日本産の乾燥ワカメは、中国産の3倍の値段がする。
ぷりぷりとした歯ごたえと、日本産という安心感を考えれば、妥当な価格設定かもしれない。
栄養の偏った昼食ではあるが、平日はやることが多いため、凝った食事を作る余裕がなかなかない。
今の部屋に引っ越してくる前、私は札幌に1年3か月住んでいた。
札幌に住んでいた頃は、今ほど予定を詰め込んではいなかった。
昼からラタトゥイユを作ったり、サーモンのムニエルを作ったり、料理にもたっぷり時間を使っていた。
札幌から埼玉に引っ越してからは、ドイツ語の勉強、ブログ、再生エネルギーの情報収集、不動産の仕事、ライターの仕事などに日々を費やしている。
興味が持てることに集中できるのはありがたいことだ。
昼食を食べていたら、思い出したことがあった。
国民健康保険の口座振替手続きのため、郵便局に行かなければいけなかったのだ。
窓口が開いている平日昼間のうちに、窓口に行かなければ。
平日の昼間に、ふらっとどこへでも外出できるのは自営業の特権の一つかもしれない。
ここ数日、陽射しが弱まり、外出もかなり楽になった。
耳をふさぎたくなるほどのセミの大群のいつもの大合唱も、今日は参加者が少ないようだ。
外は小雨が降っていて、気温は30度を下回っている。
35度超えの猛暑に慣れきった身としては、肌寒いくらいだ。
埼玉の猛烈な夏も、もう終わりを告げているのかもしれない。
口座振替用紙とBiglobeに返却するSIMカードを入れた封筒を持って、郵便局へ出かけることにする。
雑感
IT専門用語が多かった箇所は邪魔だったので省略しました。
ナルシスティックな部分も若干修正してみました。
読みやすくなったような気がします。
明日の練習テーマは「心のつぶやきを挿入して書いてみる」です。