真駒内行きの地下鉄南北線の車内放送で毎度流れる、
「芸術の森 泌尿器科へは 2番降り場のバスが便利です」
というアナウンス。
そのおかげでだいぶ気になっていた『芸術の森』に初めて行ってみた。
PMF(女性の敵「PMS」ではない。Pacific Music Festivalの略)という音楽祭が毎年札幌では行われているそうだ。
野外ステージでのオープニングコンサートは無料とのことで、ケチの血が騒いだのも一因。
野外ステージっていうと、暑さでいつでも死ねるイメージがあったのだが、ちょっと曇っていたし、というか小雨降ってたし、北の国だからか分からないが、Tシャツだと涼しすぎるくらい。
かなりお客さん入ってました。
私は芝生のほぼ最前部に陣取ったのだが、後ろを見回すと数100人~1000人は入っていたんじゃなかろうか。
札幌市民はクラシック好きなのね。仲間仲間。
開演後、最初に演奏をしたのは「250人のトランぺッター」。
「札幌トランペット協会」が、全国から募った市民トランぺッター達で構成される楽団だ。
一曲目はよく知らない曲だったが、二曲目はバーンスタインの「アメリカ」。
知ってる曲キター!
ていうかこのPMF自体、バーンスタインさんが開始したイベントだったのね。
知らんかった。
佐渡さんが関わっているってのはどっかで聞いたような気がしたけど、佐渡さんの師匠だから、当たり前か。
250人のトランぺッターという事ですさまじい爆音を期待していたが、案外抑えていた感じ。
上田さん(市長)の挨拶後に6人くらいのファンファーレ隊が吹いたのと、音圧的にあまり変わらない気が。
日頃大きな音を出せないで悶々としているであろう、マンション住まいのトランぺッター達にとっては、全力で大音量を出せる千載一遇のチャンス!のはずなんだが・・・。(完全な妄想)
ドラゴンボールで言うところの、
「気を開放しろ!御飯!」
的な少年漫画ノリを期待していただけに残念。
思うに、満員電車並みに隣の人と肩が触れ合うフォーメーションだったから、爆音出したら隣の人の鼓膜が危険だったのかも。
みんな好き勝手に音出したらバランスわやになるし、きっとそうだ、と自分を慰める。
2番目に出演したのは「平岸小学校マーチングバンド」。
会場の反応が心なしか、最初の出演者の時よりも好意的。
やっぱりオッサンどもより子供たちの方が人気ですよね・・・。
昼飯を食いたくなったのでここで退散。
ところで、上田市長の挨拶が途中で英語に切り替わったとき、
「上田さん、英語ペラペラやん」
とか思ったが、司会のニックさんの翻訳だった。
しかし、この「オープニングコンサート無料」は、典型的な「返報性の法則」を踏襲している。
社会的意義の高い事業だし、市民としての誇りをくすぐるようなイベントの仕上がりになっている。
開催期間中に臨時収入でも入ったらS席でも買ってやろうではないか(何様)、という気になりました。
以下はPMFとは全く関係ありませんが、余裕を持って家を出てきたら開園2時間前くらいに着いてしまったので、園内を散策した記録。
園内に大量配備されていたシュールな森の精ども。
土に埋まって首だけ地上に出てるやつもいたし。
現代美術って、ジョークと裏表一体なのはもはや宿命。