「一瞬で心をつかむできる人の文章術―1日たった15分10日間で上達!」の3日目です。
「ストーリー仕立てで書く」テクニック3日目:5W1Hを入れて書いてみる
・いつ(When)
→「夏の高校野球」、「今日のお昼」といったキーワードでいつなのかがわかります。
・どこで(Where)
→「ひとりの部屋で」など。
・誰が(Who)
→「僕は」など。
・何を(What)
→「ひやむぎをつくって食べた」など。
・なぜ(Why)
→「なぜそうめんよりもひやむぎなのか」「なぜ高校野球の結果を調べたのか」など。
・どのようにして(How)
→「鍋に水を入れてガスコンロにかけ、沸騰する間はインターネットをしながら」など。ストーリー仕立てで書く場合、登場してくる人物に関する情報を盛り込むことはもっとも重要なことです。
読者は、どんなことよりも人間に大きな関心を寄せます。
先日の文章を手直ししてみます。
さらばBiglobe(第3稿)。
先月末に引っ越したばかりの、埼玉県の一人暮らしの部屋で私は仕事をしていた。
昼食を食べるために仕事を中断したとき、思い出したことがあった。
「そういえば、Biglobeを解約しなければいけなかった。」と。
つい先日、部屋のインターネット回線が開通したため、一年半ほど利用していたBiglobeのプロバイダ契約が不要になったのだ。
Biglobeは月1,000円未満という激安価格だったが、通信速度が遅いという難点がもれなくついてきた。
速度の遅いBiglobeではあったが、外出先でも自宅と同様のインターネット環境を存分に使わせてくれた。
今では、Biglobeへの感謝の気持ちしかない。
今後外出先では、札幌の友人S氏から借りたSIMフリースマホ(*1)でDMMモバイル(*2)を使う予定だ。
(*1:SIMフリースマホ:シムフリースマホ。携帯電話会社を自由に選べる携帯電話。)
(*2:DMMモバイル:ディーエムエムモバイル。ドコモの通信回線を間借りすることで、安い値段で携帯電話サービスを提供している会社。)
もちろんBiglobeのインターネットに対して不満が無かったわけではない。
例えば、LTEルータ(*3)のバッテリー容量が少ないため、4時間も連続で使っていたら電源が切れてしまうこと。
次に、3つ以上の端末を同時につなぐと、なぜかルータの電源が切れてしまうこと。
(*3:LTEルータ:エルティーイールータ。携帯電話会社の電波を使い、外出先でもインターネット通信が可能になる機器。LTEという高速通信を利用できる。)
そうは言っても、LTEルータは自分で購入したものなので、Biglobeには全く非はないのだが。
さらには、通信の遅さをカバーするため、「画像を表示しない」設定というダイヤルアップ(*4)時代のような裏ワザを使う時さえあった。
(*4:ダイヤルアップ:ADSL登場以前の、電話線を使ったインターネット通信。最大速度56kbpsという、今から考えると絶望的な速度。2001年ごろまでは主流のインターネット通信手段だった。)
今となっては、一つ一つが楽しい思い出だ。
もちろん、多くのメリットもあった。
スマートフォンの代わりにiPodTouch(*5)を利用できたので、スマートフォン代に比べたら格安の通信費で済んだこと。
SIMカード(*6)を端末に差して使う、という便利な利用方法も覚えることができた。
WiMAX(*7)では圏外になってしまうような秘境でも、3G(*8)では携帯電話の電波さえ届けば利用可能なため、東北の山奥でインターネットが使えたのも良かった。
(*5:iPodTouch:アイポッド・タッチ。iPhoneから携帯電話機能を取り除いた機器。音楽を聴いたり、アプリを利用したりできる。)
(*6:SIMカード:シムカード。携帯電話に差す事で通信可能になる小さなカード。)
(*7:WiMAX:ワイマックス。無線でのインターネット通信を提供している会社。携帯電話の通話可能エリアと比較すると、通信可能エリアが狭い。)
(*8:3G:スリージー。「第三世代通信」の略で、携帯電話の通話可能エリア全域で利用可能な通信手段。LTEなどの4Gと比べると速度が遅い。)
走馬灯のように、思い出がよみがえる。
そういえば、昼食の話を書こうとしていたのだった。
これは「昼食の話をストーリー仕立てで書く」という文章練習なのだ。
昼食前の話で終わってしまってはいけない。
昼食には、前の日に買い置きしておいた、5個で250円のラーメンを食べた。
私は特別ラーメンが好きというわけではないが、簡単に作ることができて、コストパフォーマンスが良い点は気に入っている。
昨日スーパーで買った、徳用の巨大な玉ねぎが冷蔵庫に残っていたので、輪切りにして煮え切った鍋に投入する。
「南三陸」ブランドの乾燥ワカメも一緒に入れることにする。
日本産の乾燥ワカメは、中国産の3倍の値段がする。
それでも、歯ごたえの違いと安心感を考えれば、妥当な価格設定かもしれない。
栄養の偏った昼食ではあるが、平日はやることが多いため、凝った食事を作る余裕がなかなかない。
今の部屋に引っ越してくる前、私は札幌に住んでいた。
1年と数か月という短い期間ではあったが。
札幌に住んでいた頃は、今ほど予定を詰め込んではいなかった。
昼からラタトゥイユを作ったり、サーモンのムニエルを作ったり、料理にもたっぷり時間を使っていた。
札幌から埼玉に引っ越してからは、ドイツ語の勉強、ブログ、再生エネルギーの情報収集、不動産の仕事、ライターの仕事など。これらのことに日々を費やしている。
忙しいかと言えばその通りだが、興味が持てることに集中できるのはありがたいことだ。
昼食を食べていたときに、思い出したことがあった。
国民健康保険の口座振替手続きのため、郵便局に行かなければいけなかったのだ。
窓口が開いている、平日昼間のうちに行かなければ。
平日の昼間に、ふらっとどこへでも外出できるのは、自営業の特権の一つかもしれない。
ここ数日、陽射しが弱まり、外出もかなり楽になった気がする。
今日は小雨が降っていて、気温は30度を下回っている。
埼玉の猛烈な夏も、もう終わりを告げているのかもしれない。
札幌の人々が極寒の冬を自分たちのアイデンティティの一部として受け容れているように、埼玉の人々もこの殺人的な夏を自分たちに欠かせないものとして消化しているのだろうか。
答えの出ない疑問は置いておこう。
口座振替用紙と、Biglobe返却用のSIMカードを持って、郵便局へ出かけることにする。
雑感
いよいよナルシストな感じになってきました。
本当にどうでもいい内容なので、カッコつける意味が全く分からないですが、しょせんは文章練習です。
IT専門用語が多い箇所は、これ以上膨らませるとわけがわからなくなりそうだったため、そのままにしています。
昼食以降の、シンプルだった部分を膨らませることに重点を置きました。
明日の練習テーマは「5感で書いてみる」です。